モルガニ孔ヘルニア

 横隔膜ヘルニアの中でも特殊な形で発症するものが、「モルガニ(Morgagni)孔ヘルニア」です。

これは、先天性の横隔膜ヘルニアの中でも発生率はきわめて低く、新生児の「ボホタレック孔ヘルニア」の約1/20だと言われています。

このモルガニヘルニアは、先天性にもかかわらず、小児期に見つかる場合が少なく、多くは成人期に見つかるというところが特徴です。
自覚症状が出なければ見つからないので、他の疾患のために撮った胸部エックス線写真で初めて発見されるという例も珍しくありません。

胸骨の下にある横隔膜の筋肉の束が発育不全であるという先天性理由に加えて、加齢にともなう周辺組織が弱まったり、腹圧が上昇したりする後天的要素が発症のひきがねになるために、こういった特殊な形の発症となるようです。

ひとたび発見されれば、かんとん(ヘルニアが戻らなくなる)などの危険性を考え、手術を行うことが多くなっています。

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