臍ヘルニア
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臍帯ヘルニアの治療法
胎内にいる赤ちゃんが、「臍帯(さいたい)ヘルニア」を患っていると判明しても、分娩方法は基本的に通常通り行われます。
ただし、赤ちゃんに対しては、低体温・脱水・感染といった3つの要件に配慮が必要です。
そして、出生後は早急に脱出した部分を滅菌乾燥ガーゼで覆い、臓器を腹腔内に還納する手術を行います。
臓器が還納できれば、その後破れた腹壁を修復します。
手術が成功しても、その小さな体への負担は大きく、臓器が戻ったことで腹圧が上がったり、静脈が循環障害を起こしたり、呼吸不全が起きたりと、合併症にも注意が必要です。
臍帯ヘルニアの診断法
胎児の命綱である「臍帯=へその緒」が先天的なものが原因でヘルニアになることがあります。
最近では、出生前の超音波検診で発見される事が多く、在胎20週ごろには診断できるといわれています。
臍帯を覆っている羊膜が破れやすくなり、細菌にも感染しやすくなるため、約20パーセントが胎内で死亡したり、分娩時に死亡します。
在胎時には発見されないまま出生できた場合は、その臍帯の異常な太さで気づく事ができます。
その細い細い臍帯の中に、腹腔から脱出した腸や肝臓などが入り込んでいるので、極端に太くなっているからです。しかも、臍帯の羊膜は透明であるため、入り込んだ臓器がはっきりと見えます。
どんな素人でもわかるほどです。
ですから、臍帯ヘルニアというのは、胎内でも出生後でも、診断自体は容易であるといえます。
臍帯ヘルニアとは?
生まれる前の赤ちゃんは、臍帯(さいたい)と呼ばれる細いひも状の物でお母さんとつながっています。俗に言う、「へその緒」です。
ところが、このへその緒がヘルニアになることあるのです。
ヘルニアとは、あるものが何らかの原因であるべきところから脱出した状態をいいます。
「臍帯ヘルニア」は、小腸や大腸や肝臓などが脱出しへその緒の中に入り込んでしまう病気です。
臍(へそ)部分の腹壁が先天的に欠損している事が原因で、中の臓器が脱出してしまうのです。
5000人に1人の発症率と言われていて、20パーセントの死亡率、50パーセント以上の重症奇形の合併率となっています。
成人の臍ヘルニアの治療法
成人が「臍ヘルニア」になると、その治療法としてはおもに手術が施されます。
小児と違って放っておけば、かんとん(ヘルニアが元に戻らなくなる)になったり、強い痛みが増したり、腸閉塞の症状を伴うこともあります。
また、かんとんになってから手術を行うのではリスクが高まるため、臍ヘルニアと診断された時点で手術を行うことが多くなっています。
ガードルやコルセット、圧迫帯などは、その効能があいまいなうえに、使用者が不快感を覚えることが多く、あまり使用はすすめられません。
成人の臍ヘルニア
「臍ヘルニア」は、小児特有のポピュラーな病気です。
いわゆる「でべそ」と呼ばれるこの病気は、そのほとんどが自然治癒する事が多く、発症時でも指で押せば引っ込みます。
しかし、まれに成人でも臍ヘルニアを発症する事があります。
成人の場合、小児よりも深刻で、まず発生原因がわかりません。
そして、かんとん(脱出したヘルニアが元に戻らなくなる)の可能性が高いため、診断されれば手術するというのが基本です。
中年女性に多く、妊娠出産を繰り返してきた人、肥満の人、お腹に水が溜まっている人など、腹圧が上昇する事で発生しやすいといわれています。
臍ヘルニアの切除手術
小児の「臍ヘルニア」は、通常自然治癒を期待することが多いですが、2歳を過ぎても自然治癒の傾向が認められなかったり、ヘルニアによって痛みが発生したり、患者本人や患者の家族の強い要望がある場合には、手術がおこなわれます。
手術は全身麻酔下で行われ、臍の下部の皮膚を切開し、余剰ヘルニアを切除します。
臍の下部の皮膚を切開すれば、縫合後、瘢痕(はんこん=きずあと)が臍部にかくれて目だ卓なります。
切開した時、ヘルニアが臍の皮膚に癒着していたり、他の部分に癒着している可能性があるので、十分な注意が必要です。
臍ヘルニアの保存的治療法
「臍ヘルニア」、いわゆるでべそは新生児や乳児にはよくある病気で、そのほとんどが自然治癒するといわれています。
しかし、ヘルニアが戻ったとしても、ヘルニアによって突出していた部分の皮膚が硬くなり残ってしまう可能性があります。
特に女児の場合、将来的にでべその痕が残ってしまうのは、かんばしくありません。
そこで、新生児のうちに保存的治療を行うことがすすめられます。
その方法としては、まず脱出した腸管を外側から押し込み、腹腔内に還納します。そのまま窪んだ部分に、綿球を当てて上から絆創膏を張って固定します。
このような治療を行うと、早くにヘルニアの穴は縮小し、ヘルニア自体も小さくなります。
生後3ヶ月以内に行わないと効果がないといわれており、臍ヘルニアが確認でき次第早急な対処が必要となります。
臍ヘルニアの症状
母親の胎内で、赤ちゃんはおへそにつながった臍帯(さいたい=へその緒)から栄養や酸素を吸収したり、不要になったものを送り返したりしています。
しかし、一度は母の胎内からこの世に生まれ、自分で呼吸をし、自分でおっぱいを飲むようになると、臍帯は不要になります。
出生直後に、臍帯は切断され、残された臍部はその切断瘢痕(はんこん=きずあと)を修復しようとします。
しかし、その修復がうまくいかず、腹壁が弱くなってしまった臍部から腹腔内の腸管が脱出した状態を「臍ヘルニア」と言います。俗に言う、でべそです。
脱出した腸管は、外側から押すと、簡単に腹腔内に戻す事ができます。
未熟児では、その70パーセント以上が発症しているといわれ、2歳まででも10パーセント近くが該当していると言われています。
ついつい心配になりがちですが、ほとんどが自然治癒するのであまり過剰に心配する必要はないと思います。
ただし、臍ヘルニアが元に戻ったあと、突出していた部分の皮膚が硬くなり、後々残ってしまうことがあるので、特に女児の場合、早めに保存的治療を行ったほうが良い場合もあります。
臍ヘルニアとは?
「臍ヘルニア」は、小児の中でもとりわけ乳児に多く見られる病気で、いわゆる「でべそ」のことです。
初めての子供のおへそが、異常に出ていて、激しく泣くとその部分がより硬く膨らんだりするので、当然親は心配になります。
しかしこの病気は発症率も高いですが、自然治癒率も高い病気で、そのほとんどが放っておいても2才頃までには自然に治ります。
ただ、2才を過ぎても一向に治らないようだと、集団生活に入る前に手術を受けたほうが良いというのが現在の一般的な見解です。
余談ですが、「やーいやーい、お前の母ちゃんでべそ」という言葉が昔流行したことから、少し前は集団生活を送る年齢になってもでべそが治らない児童が少なくなかったということが伺えます。
でべそが、集団生活に入る前には治癒されるようになっているので、今の子供達は、このセリフ自体知らない子が多いでしょう。
臍ヘルニアは、2才までは自然経過を見守って、2才以降は外科的治療を受けるようにしましょう。