治療法-腹壁瘢痕ヘルニア
ある疾患の治療として開腹手術を行ったのち、その傷跡=瘢痕(はんこん)が完治せず分離したところから腹腔内の臓器が脱出してしまうという病気が「腹壁瘢痕ヘルニア」です。
瘢痕が分離してしまう原因としては、手術時の感染や縫合など直接的な原因もありますが、その他個人的な体質や持病、生活習慣などが間接的な原因となる場合も少なくありません。
自覚症状のない場合、特に手術は必要ありませんが、脱出部分が容易に還納できなかったり、かんとん(ヘルニアが元に戻れないほど完全に脱出してしまう)の危険性があると、腸閉塞などの合併症も懸念されるため、手術が必要になってきます。
そこで、瘢痕ヘルニア自体の手術を行う前に、まず間接的要因を一つ一つ潰しておく必要があります。
例えば、栄養障害や糖尿病などは可能な限り正常な状態に近づけたり、
肥満の人は減量したりすることです。
またその他、血行障害や呼吸器障害などがある場合は、
術中、ヘルニア部を腹腔内に還納することで腹圧が上昇し、
それらの障害症状を悪化させる可能性もあるので、十分な注意が必要です。
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