腹壁瘢痕ヘルニアの直接的原因(手術)

 「腹壁瘢痕(はんこん)ヘルニア」とは、他の疾患に対する開腹手術時にできた傷跡=瘢痕が組織から分離してしまったために起こるヘルニアです。

では具体的に、手術の過程でどういったことが原因となるのでしょうか。

まず一つ目は、「手術の瘢痕の感染」です。
手術といえば、当然無菌に近い清潔な状態で行われるべきものです。
しかし、腹膜炎や大腸切除などの手術は便などの存在があるために、汚染する危険性が高くなってしまいます。
そういった感染が予想される手術では、より徹底した洗浄・殺菌作業が行われますが、感染の危険性を0パーセントにするのは難しくなっています。
対処法としては、生理食塩水での十分な洗浄や、縫合糸は後日抜糸しなくてすむ吸収糸などを使用することがあげられます。
また、十分な止血をすることで、後に血腫をつくらないことで、感染の機会を減らせます。

二つ目として、開けた腹を縫合する際、きちんと縫合できていないなどの「縫合の不適切」があります。
一枚の布と布を縫うわけではないので、腹壁には腹膜・筋肉・筋膜が層となっておりそれぞれがきちんと縫合されなければなりません。
またきちんと層と層が合わさって縫われている場合でも、皮下脂肪の多い肥満患者の場合は縫合が緩くなってしまうため、瘢痕にトラブルが起きやすくなります。

三つ目として、「腹筋が通常より弱くなっている」状態です。
これは、妊娠時、お腹に水が溜まっている時、お腹の中に腫瘍がある時などに多く見られます。
弱まっている腹筋を縫合する際、元に戻った時の状態やさらに筋力が落ちる場合を想定した上で、非常にナイーブな縫合をする必要があります。

この投稿にタグはありません。

  • 【川俣式整体】 椎間板ヘルニア改善法

  • 23年間椎間板ヘルニアに悩まされ続け
    注射と鎮痛剤の奴隷だった男から痛みを取り除いた話題の整体法



    関連記事

    トラックバックURL

    http://hernia.sysri.com/fukukabe/17.html/trackback

    コメントはまだありません »

    コメントはまだありません。

    コメントをどうぞ