大腿ヘルニアのかんとん率

 一般に鼠径部のヘルニアとして、「鼠径ヘルニア」と「大腿ヘルニア」が挙げられますが、その二つの病気の大きな違いは、かんとん発症率です。

かんとんとは、脱出したヘルニアが元に戻らなくなってしまう症状で、これが起こるとイレウス症状(腸閉塞・腸ねん転)の発症にもつながってしまいます。

具体的に、成人鼠径ヘルニアに比べて大腿ヘルニアのかんとん率は、8~10倍と言われていて、イレウス症状が原因で腸の切除を余儀なくされる場合も多くなっています。
また、大腿ヘルニアの約30パーセントとされているかんとん率も、60歳をこえると50パーセント近くにまで増えると言われています。

かんとん症状が起こると、ふくらんでいる足の付け根部分の腫瘤は大きくなり、硬くなります。熱を伴うこともあり、患者は腹痛を訴える事もあります。
ただ、高齢者や肥満者の中には、軽度の痛みのみで腫瘤も目立たず、かんとんを起こしていることに気づかないといった場合もあるので、注意が必要です。
 

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